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- 岩谷時子賞【2021年 第11回】
森山良子さんは、1967年「この広い野原いっぱい」でデビュー。その後、ミリオンセラー「禁じられた恋」をはじめ「涙そうそう」、「さとうきび畑」等、数々のヒット曲を生み出していらっしゃいます。透明感のある歌声と歌唱力で、名実ともに日本のトップシンガーです。1998年、長野冬季オリンピック開会式式典にて、テーマソング「明日こそ、子供たちが…」を歌い、その模様が世界に放映されました。2002年、第44回日本レコード大賞において最優秀歌唱賞、金賞(「さとうきび畑」)、作詩賞(「涙そうそう」)を受賞し3冠を達成。2006年第48回日本レコード大賞で「涙そうそう」が特別賞を受賞。2007年「2006年度芸術選奨文部科学大臣賞」「第49回毎日芸術賞」受賞、2008年「紫綬褒章」受賞と輝かしい功績を残されております。また、歌手活動以外でも、ニッポン放送「オールナイトニッポン
MUSIC10」にて月曜日のレギュラーパーソナリティーも務め、7年目を迎えられています。今年55周年を迎えられ、ますますご活躍されていることなどが評価され、今回の受賞となりました。
小池修一郎さんは、1977年の宝塚歌劇団入団以降、『エリザベート』『THE SCARLET PIMPERNEL』(スカーレット・ピンパーネル)『ロミオとジュリエット』の日本初演を始めとした、数々の宝塚歌劇の代表作を生み出されています。更に、宝塚以外でも多くの作品を手掛け、数々の賞も受賞。現代日本のミュージカル界を代表する演出家として活躍していらっしゃることなどから、特別賞の受賞に至りました。
木下晴香さんは、1999年生まれ。佐賀県ご出身。2017年にミュージカル『ロミオ&ジュリエット』のジュリエット役でデビュー。以降、ミュージカルを中心にご活躍されています。その他にも『モーツァルト!』(2018,2021)、『ファントム』(2019)、『アナスタシア』(2020
W主演)、『プロデューサーズ』(2020)、『王家の紋章』(2021)と、多数出演。2019年ディズニー実写映画「アラジン」のプレミアム吹き替え版でジャスミン役を演じ話題となりNHK「紅白歌合戦」出演を果たされたことでも話題になりました。若きミュージカル界のホープとして、今後さらなる活躍が期待されることから奨励賞の授与が決定しました。
また、2011年からスタートし、今年で10回目を迎えた音楽・芸術を志す若い方々を応援する「岩谷時子 Foundation for Youth」には、石川美羽さんが選出されました。
石川美羽さんは、2000年生まれ。4歳でピアノを始め、弱冠12歳で日本クラシック音楽コンクールガラコンサートにてオーケストラと共演し、翌年にはアメリカ、カーネギーホールワイルリサイタルホールに出演するなど、若くして国内外の多数の演奏会に招かれ、ピティナ・ピアノコンペティション金賞など多数の賞も受賞。東京藝術大学音楽部2年在学中に同大学の奨学金を得て、現在は、米国ボストンのニューイングランド音楽院に給費奨学生として留学し、3年次在学中です。
審査委員<五十音順 敬称略>
川口 真(作曲家)
都倉俊一(作曲家)
草野浩二(音楽プロデューサー)
2021年10月5日 パレスホテル東京にて授賞式開催
左から竹下景子(プレゼンター)、石川美羽、小池修一郎、岩谷時子(写真)、森山良子、木下晴香<敬称略>