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- 岩谷時子賞【2018年 第9回】
松たか子さんは、93年の初舞台後、数々の舞台、映画、テレビドラマに出演。その一方、歌手として 97年に「明日、春が来たら」でデビューして以降、シングル20枚以上、アルバム 10 枚をリリース。自ら作詞、作曲した昨年度のNHK連続テレビ小説「わろてんか」主題歌「明日はどこから」のヒットは、記憶に新しいところです。日本を代表する女優、歌手として、トップシーンで活躍し続けられていることが評価され、今回の授賞となりました。
大地真央さんは、宝塚歌劇団トップスターとして一時代を築いたことはもちろん、退団後も多くの舞台で多様なヒロインを演じ続けていらっしゃいます。テレビでも、NHK 連続テレビ小説「とと姉ちゃん」、「ドクターX~外科医・大門未知子~」などで存在感を示し、今年3月にはテレビ朝日帯ドラマ劇場「越路吹雪物語」で越路吹雪の絶頂期を演じ、大きな話題となりました。
石井ふく子さんは、TBSにプロデューサーとして入社後、長寿番組となった「東芝日曜劇場」を手がけ、ドラマづくり・ホームドラマの定型化に成功された名プロデューサーとして知られます。また、ドラマづくりのかたわら、数多くの舞台演出も手がけられ、90歳を超えた現在も、プロデューサー、演出家として活躍されていることが評価され、今回の受賞に至りました。
古川雄大さんは、ミュージカル「テニスの王子様」にて初舞台を踏み、その後「ロミオ&ジュリエット」や「黒執事」など近年大作での主演を務める人気ミュージカル俳優です。現在、帝劇にて上演中の「モーツァルト!」にて帝劇初主演を務めるなど、“ミュージカル界の次世代エース”との呼び声が高く、今後さらなる活躍が期待されることから奨励賞の授与が決定しました。
上野耕平さんは、第28回日本管打楽器コンクールサクソフォン部門において、史上最年少で第1位ならびに特別大賞を受賞。若きクラシックサックス奏者として、常に新たなプログラムに挑戦し、サクソフォンの可能性を最大限に伝えていることが高く評価され、今回の受賞になりました。
また、2011年からスタートし、今年で8回目を迎えた音楽・芸術を志す若い方々を応援する「岩谷時子 Foundation for Youth」には、ピアニストの黒木雪音さんが選ばれました。
黒木雪音さんは、3歳からピアノをはじめ、7歳で東京ニューシティ管弦楽団と共演。その後、東京フィルハーモニー交響楽団、アスタナ市国立交響楽団、タタルスタン共和国交響楽団、リトアニア国立交響楽団、ポーランド・シレジアフィルハーモニー交響楽団など、国内外の数多くの交響楽団と共演、海外のコンペティションで受賞を重ねています。また、2017年、テレビ朝日「関ジャニ∞のThe!Mozart音楽王No.1決定戦」で優勝された、将来を嘱望されているピアニストです。
審査委員<五十音順 敬称略>
川口 真(作曲家)
草野浩二(音楽プロデューサー)
都倉俊一(作曲家)
2018年6月11日 パレスホテル東京にて授賞式開催
左から市毛良枝、古川雄大、大地真央、岩谷時子(写真)、松たか子、上野耕平、石井ふく子、黒木雪音<敬称略>